インプラント治療とは?
インプラント治療とは
インプラント治療とはチタン製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨の中に埋め込み、その上からセラミックなどの人工歯を被せる治療で、失われた歯の機能を回復します。インプラントが入れ歯やブリッジよりも優れている点は、欠損歯以外の健康な歯に負担をかけない点です。さらに噛み合わせたときの違和感が少ないので、自分の歯のように噛める点も特徴です。
メリット・デメリット
メリット
- 失った歯の数が多くても咀嚼力を回復することができ、安定した噛み合わせを長期間保つことができる
- 歯を失いそのままの状態にしておくと顎骨の量が減っていくが、咀嚼することで骨に刺激を与え、骨の量が減っていくのを防いでくれる
- 審美性に優れ、天然歯と遜色のない色と形に仕上げることができる
- 定期健診と毎日の口腔ケアを行うことで、長期間安定した状態を保つことができる
- 生体親和性の高いチタンを使用しているので、金属アレルギーのある方でも安心して使用できる
- 噛み合わせや口元がキレイになるので、アンチエイジング効果がある
デメリット
- 外科手術を行うためリスクが伴うことがあり、口腔内の状態によっては適応できないケースもある
- 安定した状態を保つために、ブラッシングなどの毎日の口腔ケアや、1ヶ月~半年に一度の定期メンテナンスが必要
- 治療後にネジがゆるむ、人工歯が取れる、歯が欠ける、インプラントが折れるといったことがある
- 治療時間は2~6ヶ月と比較的長く、費用も比較的高い
当院のインプラント治療
ベテランドクターによる治療
インプラントはスウェーデンで誕生し、またたく間に世界各国に広がっていきました。日本に上陸したのは1980年代で、当時は設備が整った大学病院や総合病院で行われることが多く、インプラント治療を行っている開業医はそれほど多くはありませんでした。
虎ノ門の当院では日本上陸当初からインプラント治療に取り組んでおり、現在までに約3,000本以上の症例実績があります。患者さんの中には一人で多数のインプラントを埋入した方もいらっしゃいますが、「まったく不快感がない」とおっしゃっています。
一方、失った歯を補う方法はインプラントが全てではありません。当院では患者さん一人ひとりを見極め、本当に必要な方だけにインプラントを提案しております。患者さんによっては入れ歯をすすめるケースもあります。
最低でも10年もつように
インプラントは噛める喜びをもう一度取り戻すことができる、画期的な治療方法です。当院では患者さんの噛み合わせや口腔内の状態を考慮し、その患者さんにとってベストな治療を心がけています。食生活のアドバイスや口腔ケアのメンテナンスを行うことで、10年以上は保てるようにサポート致します。二人三脚でがんばりましょう。当院では次世代を担う副院長も在籍しておりますので、長期的な視点で患者さんのお口の健康に貢献致します。
ブローネマルクインプラント世界No.1の実績
インプラントシステムには、プラトンインプラントやブローネマルクインプラントなど様々な種類があります。虎ノ門にある当院ではその中でも信頼性が高いブローネマルクインプラントを使用しています。
1965年、スウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルク博士は、世界で初めてチタンと骨が結合することを発見し、インプラントシステムを開発しました。それがブローネマルクインプラントシステムです。
このシステムは40年以上にわたる豊富な臨床実績と、信頼性が高いインプラントといえ、現在でも世界各国で使われています。またインプラント体のバリエーションが豊富で細くて短いものから太くて長いものまで、40種類もあり、日本人にもっとも適したインプラントといえます。
CT撮影で安全な手術
安全なインプラント治療を行うためには、歯や顎の骨の精密検査が欠かせません。当院では治療前の「CT撮影」を重視しておりますので、安心して治療を受けていただけます。
CTとはComputed Tomographyの略で、コンピュータによって人体の断面写真を撮影し、身体の組織を詳細に解析することができる医療用診断機器です。歯科用CTの最大の特長は照射量が非常に少ないこと。通常、医科用CTの1/30〜1/100程度、歯科用レントゲンの2枚程度という極めて少ない被爆量で、安全性はすでに実証されています。
従来、歯や顎の状態はレントゲン写真で確認するのが主流でした。しかしこれらは2次元であるため、顎の下にある神経や血管まで正確に確認できません。そのため、インプラント手術にはリスクが伴い、神経や血管を傷つけてしまう恐れがありました。
これらの問題を解決するために登場したのが歯科用CTです。事前にCT撮影を行うことで、レントゲン写真では確認できなかった顎の骨や口の中の状態を詳しく知ることができます。
CT撮影により、患者さんにとってできる限りのリスクを減らしていく。当院では歯科医師として当然の義務であると考えています。
なお、当院ではCT装置を導入していませんので、提携先の施設で撮影していただいております。
インプラント治療の流れ
1インプラント相談
現状のお困りのこと、インプラント治療によって改善できること、期間・費用の概略についてご説明します。
2精密検査・診断
診断に必要な歯の型・レントゲン写真・現状の歯の写真・その他の診断に必要な資料の検査を行います。
インプラント治療の成功には口内環境の良さが重要ですので、全体の歯周病の状態、周辺の歯の状態も検査します。
3インプラント治療の計画の説明
診断に基づき、治療計画・流れ・期間・費用・リスク・治療後の保証・メンテナンスなど詳しくご説明します。
4インプラント埋入手術
本数により異なりますが、通常は30〜60分程度です。当日はゆったりと過ごすに越したことはありませんが、必ずしもお仕事を休んでいただく必要はなく、日常生活に大きな制限はありません。
5保定期間
上の顎:4〜6ヶ月、下の顎:2〜3ヶ月を目安に安定を保ちます。
6アバットメントの装着・歯の製作
埋入したインプラントにアバットメント(接続部品)を装着し、最終的に使用していただく歯の製作治療に入ります。なお、当日は仮歯を装着して帰ることができます。
7歯の装着
最終的な人工歯を装着します。
8経過観察・メンテナンス
噛み合わせや発音などをチェックし、ブラッシングも指導します。インプラント周囲炎を防ぐために、終了後の定期的なメンテナンスをおすすめしています。
オールジルコニアクラウン(インプラント一体型)の症例
<治療前>
奥歯を抜きました。
<治療後>
インプラントを入れ、通常土台を作り、かぶせる歯を作る三重構造になりますが、土台を歯の形にして作りました。
【治療期間】半年
【通院回数】5回